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三連休の終わり、M8を持って出かける。久しぶりに寒くない日。多摩川を下る。夕景だ。
羽田。今からLEICA M8を持ちどこにでも行ける。
樹海を彷徨い、戻ってきた男の話をきいた。通勤電車にカバンを残し、姿を消した。皆心配した。
見つかるまで2週間、この青年は何を見てきたのか。ものすごく知りたい、と思う。
難しいことなど関係ない、とズミクロンはテレビに夢中。LEICA Digilux3 Dバリオエルマリートで撮る。
生きてゆくと澱が溜まる。血族を捨てる。自分ひとりで手一杯だ。
親戚の通夜に行く。一族ではきわめて少ないサラリーマンだった。定年後10年。仕事仲間が沢山焼香に来ていた。いいひとだったのだ。一部上場企業で技術者として原発を造っていた。
若い頃の写真が数点斎場に飾られた。
誰にでも青春があり、誰もがヒーローだ。70歳にしてひ孫がいる。いい人生だ。
激務。それは感謝だ。背後には天使。
世間も激務なのだ。殺伐とした地下鉄、みな急ぐ。マナーは崩壊し、臭い。
黴くさい六本木のオフィスから下を見下ろす。おもしろい絵がある。しかし。
硝子越しの絵には価値がない。楽しいと笑っていた女を泣かせてしまう、そんな構図。
本質を見抜けない、力のないことを知る旧暦新年。
さえない日々、朝から雪。なぜ皆こんな繰り返しの日々を過ごせるのだろう?同じ出来事の繰り返し。同じ困難に、同じ挑戦。さらには同じ結果。
早めの帰宅。猫を撫でる。
今年は、 暖冬 と言っていた。嘘だった。
気候も心も解らない。薬は効いている。焦燥感もなくなった。会社は一流、仕事は順調、人間関係も問題ない。
それでも 心 が晴れない。
公園にホームレスがいる。今、彼との間に 差 を感じない。
晴天。陽射しは温かい。今日は天使が背後にいた。それでも、気分がぱっとしない。
電車が遅れる。
LEICAは、M8のモニタをサファイアガラスに、シャッター音を静かに改良したものを8月から提供するらしい。
予報どおりに雪。昨夜は6℃だったので、雪にはならないと思っていた。不思議にも、雪を期待する。都会が麻痺することを期待している。
この木の下に毎年『ご自由にお持ちください』と籠に入れられている夏蜜柑。なんでこの季節に夏蜜柑なんだろう。もしやこれは夏蜜柑ではないのか?
サンルーフを開けて撮る。屋根の雪が車内に崩れ落ちた。つめてえな。
猫の足跡だらけのボンネットは綺麗になるか。
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