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二月極寒。風が冷たい。
東京は綺麗だと思う。ふと見上げたビルが妙に美しい。
色、誰もが色を同じ色とは認識していないんだろうな、などと考える。D-LUX3とM8の色、これは違う。それでも、Leicaの色だ。
焦燥感はなりを潜めている。不眠ではあるし、朝会社に行くのは億劫ではある。心は難しい。それでも色々な状況を楽しめる。会社という社会生活は、やはり自尊心の回復により自然体でいけるようになった。
半年前に脱出した三流企業ではCEOの更迭劇開幕。笑ってはいけないと戒める。
天使はいる。
今年はほんとうに寒い。
会社を移って半年。大きな商談をロストしたが、その案件で社内に顔も売れた。負けてもクライアントには気に入られた。かつての大物役員で顧問になっているような社内のスターたちとも話ができる。アワードまでもらった。
鬱病患者のバンビーノにしては上出来だ。
丸善に寄って、天才アラーキーの本を買う。
厳しい寒さが緩む。
M8は重くて持つ気になれない。春まだ遠い。
いつもいる。寒空も外。
寒い日が続く。寒い日はふたりで出かける。 仲が良いのか悪いのか。不思議なおじさんたち。
不思議な情景。
さびしい帰り道。
お宮参りはここだった。横浜では当たり前だ。七五三もここだった。ご祈祷の声も映像も脳裏にある。
娘もここでお宮参りをした。
何かの気配。冬の空気か、何か神聖なものか。娘は志望校に国際基督教大学と書いたので、禰宜はそれをまじめに読み上げた。おいおい。
Digilux3の絵。
JRの操車場がある。たくさんの線路群は跨線橋のある風景を造っている。橋は町を分断する。その両側では風が違う。
深夜帰宅。ハルシオンンと珈琲。咲耶がよってくる。かわいーね、サクちゃん。
扉は開かない。
薬は効いている。
仕事が忙しくなる。プレゼンをする。新しい人間関係を作る。
雪の中会社に行く。当たり前だ、ということが実は大事業だったりすることが世の中にはある。心が穏やかであることは大切なことだ。
雪の予報は外れた。
ダメな日がある。
今日は頑張れないと思った。会社を休む。
車を流してみる。BMW530、これは頑張って買った。冬の底に沈んだような町並み。数枚シャッターを切る。D-LUX3ではなくM8を持ってくればよかった、と思う。
鉄道情報が携帯メールに配信される。今日も2件の人身事故。
夜、いまだにベッドで眠むることができない。リビングの床に寝る。 猫が寄り添ってくれることもある。
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