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小さな氏神様である。甘酒を振舞ったりしている。初詣はこの神社からはじまる。
去年破魔矢を買った。今年も買う。儀式は年々増えてゆく。
ライカは面白い顔だ。これでも女の子だ。
しゃがれた声でなく。そんなものは見たことないが、場末温泉地のスナックママの声。しっぽの骨がグニュグニュに曲がっている。筋肉の発育が極端に悪い。満足にジャンプもできない。およそ猫ではない動き。物音に敏感ですぐに逃げ出す。
ズミクロンはライカの3分の2のサイズ、これでも姉妹なのか。
ライカもズミクロンもしばしば頭を小刻みに痙攣させる。脳障害か薬中か。 SAで拾った猫たちだからね、不憫だ。
ズミクロンは声を発することはなかった。
そのズミクロンがかわいい声でないた。
動き回る猫をM8では撮れない。ピントが合わせられないのだ。Digilux3で撮る。
のんびりした気分だった。M8を持って散歩した。不安のない暮れ、何年ぶりだろう?
闘ってよかったと思う。やはり自分が一番手強いのだ。
去年、この弁天様に出会った。
二十数年ぶりのマニュアル露出、マニュアル焦点、いろいろな感覚が衰えていると思う。
しかし、美しいお顔だ。
水天宮様である。
画角が気に入らない。レンズが欲しくなる。トリエルマー、難解な説明がLeicaのサイトにある。面倒くさいレンズらしいから発注する。8ヶ月待ち。ドイツは工業国ではないらしい。
師走を感じる時期になった。営業はカレンダーを持って走るのである。丸の内線が加齢臭でむせ返る。
先日負けた商談の担当営業。 その肖像。
商談中、顧客からボロクソに言われたことがあった。ラーメン食って帰りましょうと、雨の中彼に誘われた。焼き鳥屋に入った。カウンターに並んだオヤジ二人組みだ。焼き鳥を食いながらビールを飲んだ。ふと見ると、杉山はしくしくと泣いていた。
いい奴だ。
下町に生き残った喫茶店で休息。
NHKを見ていた。僕らは位置について横一線にスタートを切った。。。という歌詞が鮮明に頭にインプットされた。若い時の挫折はいい。若くない挫折は厳しい。
猫をDigilux3で撮る。一眼レフがカメラのもっとも進化した形だと思っていた。しかし、致命的矛盾がある。シャッターを切った瞬間、光がフィルムや映像素子に感光する瞬間、ファインダーがブラックアウトする。すごいパラドックスだ。僕らは未だ究極のカメラのスタイルを発見していない。
ズミクロンは今日もご機嫌だ。
初冬まで鈴なりだったエンジェルトランペットにもう花はない。
大きな商談を落とした。なぜかほっとし、庭、M8で写真を撮ってみる。買って初めての写真だ。
2007年大雨で地下鉄がメルトダウンする数日前、ジョンに会いに行った。まだまだ暑いNYだった。
去年、野良猫が4匹の子猫を軒先で産んだ。すぐに1匹が死んだ。親子で家に住み着いた。母屋にだ。チビ、七之助、獅童、咲耶と名づける。親がチビだ。
今年の秋口、中央高速石川PAで2匹拾った。ライカ、ズミクロンと名づける。ネコは財を運んでくるらしい。
背中の骨は天使の羽の形をしている。
ライカは毛足が長い。
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